投稿日:2026年11月6日

足場の種類は5つ|単管・くさび式・枠組み・次世代・吊り足場の違いと選び方を滋賀の足場屋が解説

建設現場で使われる足場は、大きく 「単管足場」「くさび式足場」「枠組み足場」「次世代足場」「吊り足場」の5種類に分かれます。選ぶ基準は価格ではなく、建物の高さ・敷地の広さ・搬入経路・後工程の作業内容の4つです。

同じ現場でも、工法を変えれば工期も安全性も費用も変わります。この記事では、それぞれの足場の特徴と使い分けを、滋賀県大津市で2004年から足場工事を手がける足場屋『株式会社マスギ』が解説します。

足場の種類は何がある?

現場で使われる足場は5種類。戸建てや低層の集合住宅なら単管足場かくさび式足場、中高層の大規模現場なら枠組み足場、地面に支柱を立てられない現場なら吊り足場が基本です。

 

工法 主な用途 高さの目安 特徴
単管足場 戸建ての新築・リフォーム 低層 鉄パイプとクランプで組む。狭い場所や複雑な形状に強い
くさび式足場 アパート・マンション、外壁改修 中低層(〜45m) ハンマー1本で組める。組み替え性と作業性が高い
枠組み足場 ビル・大規模修繕 中高層(〜45m) 建枠が規格化され強度が高い。大量施工向き
次世代足場 安全性を重視する現場 中低層 手すり先行が標準。作業空間が広い新しい規格
吊り足場 橋梁、プラント、地面が使えない現場 — 上から吊り下げる。支柱を立てられない場所で使う

このほか、建物全体を屋根で覆う素屋根、現場の外周を囲う**仮囲い(フェンスバリケード・万能板)**も、広い意味での仮設工事に含まれます。

単管足場とは?

「単管」と呼ばれる直径48.6ミリの鉄パイプを、クランプでつないで組み上げる足場です。部材がコンパクトなため、狭い場所や複雑な形状の建物にも柔軟に対応できます。

株式会社マスギでは、主に戸建て住宅の新築工事やリフォーム工事で単管足場を採用しています。

向いている現場

  • 隣地との距離が近い狭小地
  • 出窓や下屋があり、形が複雑な建物
  • 部分的な補修で、足場を限られた範囲にだけ立てたいとき

注意したい点

  • パイプを2本並べただけの簡易な組み方(単管ブラケット足場でない形)では、作業床の幅が確保しづらくなります
  • 2024年4月の労働安全衛生規則の改正で、幅1メートル以上の箇所では原則として本足場(二側足場)を使うことになりました。単管足場でも、この原則を満たす組み方が必要です

くさび式足場とは?

ユニット化された部材を、ハンマー1本で打ち込んで組み上げる足場です。重機を使わずに組めるため、人件費や重機の使用費を抑えられます。

支柱に一定間隔で付いた「ポケット」に、手すりや布板のくさびを打ち込んで固定します。組み替え性に優れ、狭い敷地でも構築できるうえ、床付き布枠を使えば作業性の高い床面を確保できます。

株式会社マスギでは、アパートやマンションなどの集合住宅を新築・リフォームする際に、主にくさび式足場を採用しています。

向いている現場

  • アパート・マンションの新築や外壁改修
  • 工期が限られ、組立・解体を素早く進めたい現場
  • 塗装や左官など、職人が長時間上り下りする工事

戸建て住宅の外壁塗装でも、現在はくさび式足場が主流です。組立が速く、作業床が安定しているためです。

枠組み足場とは?

門型に加工された「建枠」を積み上げて組む足場です。部材が規格化されていて強度が高く、中高層の大規模な現場で使われます。

建枠・ジャッキベース・筋交い・布板を組み合わせるため、部材点数が多く、搬入や組立には相応のスペースと人員が必要になります。そのぶん構造が安定しており、高さのある現場や長期間の工事に向いています。

向いている現場

  • ビルの新築・大規模修繕
  • 工場やプラントなど、長期間足場を残す現場
  • 広い敷地が確保できる現場

労働安全衛生規則では、枠組み足場の高さは原則として45メートル以下とされています。それを超える場合は特別な検討が必要です。

次世代足場とは?

くさび式足場を改良し、安全性と作業性を高めた新しい規格の足場です。最大の違いは「作業床の高さ」と「手すり先行」の2点にあります。

項目 従来のくさび式足場 次世代足場
階高(床から床までの高さ) 約170cm 180〜190cm前後
手すり先行 別途部材が必要な場合がある 標準で対応
床材のすき間 追加部材で対応 規格上ほぼ生じない
部材 種類が多い 軽量化・コンパクト化され種類が少ない

階高が10〜20センチ高いだけで、作業のしやすさは大きく変わります。身長170センチ以上の職人でも頭を下げずに動けるためです。

手すり先行とは、下の段から上の段の手すりを先に取り付けてから、作業床に上がる工法です。作業床に立つ時点ですでに手すりがあるため、墜落・転落のリスクを大きく下げられます。

一方で、許容荷重を確保するために補強材が必要になる場合があること、メーカーごとに規格が異なり互換性に課題があることは、導入時に押さえておきたい点です(出典は記事末の参考サイト)。

くさび式足場と次世代足場のどちらを選ぶかは、次の記事で詳しく比較しています。

▶関連記事:『くさび式足場と次世代足場の違いとは?費用・安全性・向いている現場を職人が比較』

吊り足場・素屋根とは?

地面に支柱を立てられない現場で使う、特殊な足場です。

  • 吊り足場:橋梁の下面、プラントの配管まわり、建物の庇下など、下から支柱を立てられない場所で、チェーンやワイヤーで吊り下げて構築します
  • 素屋根:建物全体を仮設の屋根で覆う工法です。文化財の修復や、雨に当てられない工事で使われます

どちらも一般的な足場より単価が高く、計画と施工に専門的な知識が必要です。株式会社マスギは吊り足場・素屋根工事にも対応しています。

工法別の費用はどれくらい違う?

平米単価で見ると、単管足場の500円台から次世代足場の1,800円程度まで、3倍以上の開きがあります。

工法 平米単価の目安
単管足場 500〜800円
くさび式足場 550〜1,200円
枠組み足場 1,000〜1,500円
次世代足場 1,200〜1,800円
吊り足場 3,500円〜

※2026年9月時点の目安です。単価は地域・時期・資材・平米数によって変動します。足場の面積が大きいほど1㎡あたりの単価は下がる傾向があり、小規模な現場では高めになります。

足場代そのものは「足場架面積 × 平米単価」で決まります。足場架面積は「(建物の外周 + 4m)× 足場の高さ」で計算できます。一般的な戸建て住宅(30坪程度)なら、16万〜25万円が目安です。

自分の現場にはどの足場が合う?

「安いから」ではなく、次の4つで決めてください。

  1. 建物の高さ:低層なら単管・くさび式、中高層なら枠組み・くさび式
  2. 敷地の広さと隣地との距離:狭ければ部材がコンパクトな単管足場が有利
  3. 搬入経路:トラックが横付けできないなら、部材点数の少ない工法が有利
  4. 後工程の作業内容:塗装や左官など職人が長く上り下りするなら、作業床の広いくさび式・次世代足場

迷ったら、現地を見てもらうのが確実です。図面だけでは、搬入経路や隣地との距離まで判断できません。現地調査をせずに工法を決める業者より、敷地を見てから提案する業者のほうが、結果的に安全で使いやすい足場になります。

組立から解体までの実際の流れと日数は、次の記事にまとめています。

▶関連記事:『足場の組立・解体にかかる日数と当日の流れ|工期を守るための段取りを滋賀の足場専門会社が解説』

よくある質問

Q. 戸建ての外壁塗装では、どの足場が使われますか?

くさび式足場が主流です。組立が速く、作業床が安定しているためです。ただし敷地が狭い場合や建物の形が複雑な場合は、部材がコンパクトな単管足場のほうが安全に組めることもあります。

Q. 単管足場とくさび式足場では、どちらが安いですか?

平米単価だけを見れば単管足場のほうが安くなります。ただし組立に時間がかかる場合があり、工期が延びればその分の費用が発生します。総額で比べることをおすすめします。

Q. 足場の高さに制限はありますか?

枠組み足場は原則として45メートル以下とされています。くさび式足場もメーカーの規格で上限が定められています。高層の現場では、工法の選定段階から検討が必要です。

Q. 隣の家との距離が50センチしかありませんが、足場は組めますか?

多くの場合、組めます。単管足場は部材がコンパクトなため、狭い場所や複雑な形状の建物にも柔軟に対応できます。まずは現地を確認させてください。

Q. 仮囲いや仮設トイレも一緒に頼めますか?

頼めます。株式会社マスギでは、フェンスバリケード・万能板・フラッシュパネルの仮囲い工事、仮設トイレの設置工事まで対応しています。足場とあわせてご相談ください。

滋賀・京都・大阪の足場工事は株式会社マスギへ

滋賀県・京都府・大阪府で足場工事をご検討なら、足場屋『株式会社マスギ』にご相談ください。

  • 2004年(平成16年)創業。滋賀県大津市を拠点に、滋賀・京都の各地で施工しています
  • 単管足場・くさび式足場に加え、吊り足場・素屋根・仮囲い・仮設トイレの設置まで対応します
  • 戸建て・アパート・マンションから、ビル改修・団地・老人ホーム・タンク新設まで実績があります
  • 創業以来「ゼロ災害」を掲げ、作業員と近隣の双方への安全配慮を徹底しています
  • リピーター9割超。価格の丁寧なすり合わせと、柔軟な日程調整をお約束します
  • 事前のご相談・お見積もりは無料です

株式会社マスギ

  • 所在地:〒520-2279 滋賀県大津市黒津5丁目3-5(資材センター)
  • 電話:077-546-3163
  • 営業時間:8:00〜17:00(定休日:日曜日 他)
  • 建設業許可:滋賀県知事許可(般-1)第13288号
  • 公式サイト:https://masugi-otsu.com/

参考・出典

株式会社マスギ
【資材センター】
〒520-2279  滋賀県大津市黒津5丁目3-5
TEL:077-546-3163  FAX:077-507-9383

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